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いちばん便り

2025年8月18日

下痢症(急性及び慢性) 海洋性大腸炎 漢方でどう考える?

下痢1)急な下痢

寒痢(冷たい物の摂りすぎ)※水様性便または薄い粘液便で腹痛やしぶり腹を伴う…若年層の方剤は藿香正気散と人参湯を同服  高年者層の方剤は藿香正気散と真武湯を同服

熱痢(飲酒過多または高カロリー食や辛い物の摂り過ぎ)…濃い色の粘液便→内熱を清する必要があるので方剤は黄連解毒湯やバンランコンとともに藿香正気散を服用

下痢2)慢性化の下痢

・冷え性または水様性便または薄い粘液便が続く人は陽虚証の下痢で…方剤は人参湯に藿香正気散、または附子理中湯に藿香正気散を同服

・陰虚痢(下痢が続いた方:脱水でまだ便意が多い人は陰虚なりやすい)は下痢が出そうだが出ない人。方剤は黄連阿膠湯

 

下痢3)慢性化の下痢

潰瘍性大腸炎

・寒痢:出血なし、水様性便または薄い粘液便で腹痛やしぶり腹を伴う…方剤は四逆湯と附子理中湯を同服

・熱痢:出血あり、濃い色の粘液便→方剤は黄連解毒湯やバンランコンとともに藿香正気散を服用

 

下痢4)慢性化下痢の休息期

休息期は症状緩解しているが、放置すると下痢が再発するため、根本治療として方剤は参苓白朮散を服用(1~2ヶ月以上は服用)すると良い。

 

 

・熱痢は津液傷つけて軽い脱水症状の「陰虚痢」に→虚座努責:便意あるが出ない)黄連阿膠湯

・寒痢は「陽虚痢」となり、陽虚症状で下痢が続く→四逆湯または四逆湯合扶陽理中

 

 

〇基本的な下痢に対する考え方

(1)外感の感受

下痢(泄瀉)の原因になる外邪は、暑・湿・寒・熱に見られ、特に湿邪によるものが多い。湿邪によって、

脾は運化作用を失って水穀が混雑して下り、下痢が起こります。この他に寒邪と暑熱の邪が肺衛を侵襲

すると表より裏に入り、脾胃の昇降を失調させたり、直接脾胃を損傷して運化機能の失調を起こして清濁

が分けられず下痢を起こします。

 

・寒湿泄瀉(実)

◇症状:水様便あるいは不消化便で悪臭がない、冷えて腹部の収腹痛があって温めたり押さえたり

すると痛みが軽減する、他にも腹満感、食欲不振、全身が重だるい、悪寒、発熱、尿が薄い、

舌質白膩、脈濡緩

◇治法:温中散寒

◇方剤:(重症の場合)人参湯合藿香正気散または胃苓湯、(軽症の場合)平胃散>五苓散合方

 

・湿熱泄瀉(実)

◇症状:急性の水様便、黄色水楊、悪臭あり、腹鳴、腹痛、肛門の灼熱感、発熱、口乾(口渇あるが

あまり飲まない)、胸や腹が痞えて苦しい、尿が濃く出にくい、舌質黄膩、脈滑数

◇治法:清熱化湿

◇方剤:黄連解毒湯加葛根、半夏瀉心湯

 

(2)飲食(食積)

・飲食過多のために食積して消化しない場合

・肥甘ものの過食により湿熱が内蘊の場合

・生冷、不潔なものの摂取のため、脾胃が損傷し水穀の精微を吸収できない場合

・傷食泄瀉

◇症状:腹が痛むと排便し、排便後は痛みが減り、しらばくすると繰り返す、便は粘稠あるいは水様     であり、強い悪臭を伴い、胸や腹が痞える、腐臭のある噯気、呑酸、腹満、食欲不振、舌質垢膩、脈弦滑

◇治法:消食導滞

◇方剤:保和丸 (代用:熊参丸)

 

(3)情志失調

正気不足の状態時に、ストレス負荷が加わると、肝の疏泄作用が失調し、横逆して脾に乗じて胃を犯

し、脾胃に制約が加わって運化失調を招き、下痢が起こります。

① 肝脾不和(脾虚乗肝)

◇症状:上腹部に軽度の脹った痛みがあって、不消化の食物を混じえた水様便を排出し、排便後も痛みが減らないか増強し、精神的刺激や緊張により誘発され、両脇部の脹った感じや遊走性疼痛、食欲不振、呑酸、噫気、放屁、舌質淡紅、脈弦

◇治法:疏肝健脾

◇方剤:痛瀉要方 (代用:逍遥散)

 

(4)熱結傍流

陽明腑実証の1つの形態で、熱邪と燥屎(乾燥して硬い便)が互結したために発症。原因はA:外邪が

裏に入って化熱して燥屎と互結したものとB:少陰病が熱化したものの2つあり

◇症状:まず便秘し、続いて悪臭のある水様便、腹満、腹痛、圧痛、気持ちよく排便できない、臍周

囲に疼痛がある

◇治法:泄熱通腑

◇方剤:大承気湯、調胃承気湯

 

(5)脾胃虚弱

生まれつき(久病等で)脾胃虚弱であると、胃が水穀を受納できなかったり、脾が運化できなかったり

すると、水は湿になり、穀は滞る。ゆえに湿滞が内停して下痢を起こします。

  • 脾虚泄瀉

◇症状:軟便~水様便、生もの・冷たいもの・脂っこいもの・消化しにくいものを食べると発症し、腹部の鈍痛、温めると痛み軽減、食欲不振、食後腹満、面黄色でツヤなし、体がだるく元気ない、

舌質淡胖、舌苔白、脈沈細

◇治法:健脾利湿

◇方剤:参苓白朮散

 

(6)腎陽虚

腎陽虚のため、脾が温められなくなり、運化失調して下痢が起こります。

◇症状:早朝に臍周囲が痛んで腹鳴とともに水様便(不消化の食物に混じり)があり、排便後に痛みが軽減、腰腹部の冷え、四肢の冷え、尿量が多く薄い、夜間多尿、舌質淡胖歯痕、脈沈細無力

◇治法:温腎健脾

◇方剤:玄武温陽

 

(7)肺陰虚

陰虚による燥熱が肺から大腸に移り、大腸が乱れて発症 (医理心伝より)

◇症状:熱結傍流に近い突然の下痢が起こる(まず便秘し、続いて悪臭のある水様便、腹満、腹痛、圧痛、気持ちよく排便できない、臍周囲に疼痛。元気そうで冷たい物を飲みたがる

◇治法:苦甘化陰養血

◇方剤:甘桔湯加麦門冬 (代用:麦門冬湯加石膏)

 

 

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