2025年7月26日

蜂窩織炎の慢性化・耐性菌で抗生物質及び合成抗菌剤無効の漢方著効例

蜂窩織炎の慢性化　耐性菌で抗生物質及び合成抗菌剤無効例

私自身が２０１９年の冬に、激しい嘔吐からの衝撃で食道破裂し、未消化物と食道常在菌が上半身内部にばらまき状態になってショック症状（心肺停止前）で緊急入院しました。蘇生しましたが・・集中治療室１ヶ月、一般病棟の１ヶ月の間は感染症が治らず大量＆数種類の抗生剤・抗菌剤を投与されてきました。

退院後、薬局勤務にリハビリ兼ねながら行いまして一時期良かったのですが、やはりまだ勤務は早いようで入院からの体力が戻らないままの体力不足と全身倦怠感から左足がパンパンに赤く腫れだしました。少し様子を見ていると鼠径部（睾丸までソフトボールくらい）腫れ、胸の圧迫感と動悸が激しいので救急搬送→蜂窩織炎と診断されました。ほかに検査で左腎臓に２０mｍ超の結石、甲状腺の左右に２２ｍｍくらいの良性腫瘍、心臓は洞性徐脈とボロボロな状態。まずピリピリ激しく痛む足＆股間の腫れ腫れ：蜂窩織炎ですが、治療は抗菌剤や抗生剤と消炎鎮痛剤でした。２週間投与（注射と内服）で効きめは４割くらいまで治り・・あとは変わらずの症状で退院となりました。（腎臓結石は危険なので手術除去、他は様子見となる）

総合病院の各種科からは薬は出ませんでしたので、自分の漢方で治癒することにしました。３年くらい経過では少し良くなっては・・疲れて悪化を繰り返しました。

もう一度、慢性化した蜂窩織炎の病状を再考察（①初発より時間経過して慢性化は虚老化病ということ、最初は急性の熱・炎症症状だったが、今は軽い炎症のみで水腫：むくみの方が強い：陰病ということ）して漢方薬を変更しました。

清熱解毒剤→今度は陽虚浮火と考えて瀉薬（清熱解毒）は使わず、気力・体力・免疫を補う補陽剤中心に皮膚に浮いた熱（軽い炎症）のみセッコウを入れて、あと浮いた熱を身体内にもぐらす砂仁を加えました。今は服用１ヶ月と８日目です→炎症はなくなりまして、むくみ（水腫）は薬を変更する前より６割程度良くなっています。仕事が忙しいと再度腫れだしますが、以前よりかなり良いです。このまま続けて（無理せず休息もしっかりとって）完治したいです。